「働きがい」と「働きやすさ」で考える、職場環境整備の要点

従業員の働く意欲を向上させる雇用管理とは

「採用意欲があってもなかなか人材を確保できない」「せっかく採用してもすぐに辞めてしまう」「従業員の仕事に対する意欲や意識が低い」など、従業員の雇用管理に悩む事業主さんは多いのではないでしょうか。

特に中小企業においては人材確保や職場定着は喫緊の課題で、中長期的な視点では事業の存続にも影響を及ぼしかねない重要な問題です。

こうした問題の解決策の一つとして、中小企業における雇用管理を改善し、働きやすい職場環境を整備することで雇用創出を図る取り組みが注目されています。

厚生労働省は以上の取り組みを促すために「『働きやすい・働きがいのある職場づくり』プロジェクト企画委員会」を設置し、中小企業における雇用管理制度の実施状況と、働きやすい職場環境との関係性を探るため、「職場の働きやすさ・働きがいに関するアンケート調査(従業員調査)」(平成25年)を実施しました。

同調査によると、働きやすい職場環境を整備した結果、「従業員の働く意欲の向上」「職場での定着率の向上」「会社の業績アップ」に効果を及ぼすことが明らかになりました。「働きやすい・働きがいのある職場づくり」で重視したいポイントを以下のようにまとめています。

働きがいの意識を高める効果のある雇用管理の例

  1. 仕事の意義や重要性を説明する
  2. 従業員の意見を経営計画に反映する
  3. 本人の希望をできるだけ尊重して配置する
  4. 希望に応じてスキルや知識が身に付く研修を実施する
  5. 提案制度などで従業員の意見を聞く

働きやすさの意識を高める効果のある雇用管理の例

  1. 希望に応じてスキルや知識が身に付く研修を実施する
  2. 本人の希望をできるだけ尊重して配置する
  3. 提案制度などで従業員の意見を聞く
  4. 従業員の意見を経営計画に反映する
  5. 経営情報を従業員に開示する

(※厚生労働省「職場の働きやすさ・働きがいに関するアンケート調査(従業員調査)」より)

同調査ではさらに、働きがいの意識を高めるためのポイントとして、「自分は職場の中で期待されている」「仕事の役に立っている」という意識を持てる雇用管理を行うことが重要であると触れています。

一方、働きやすさの意識を高めるためのポイントとして、働きがいの意識と同様に「期待されている」「役に立っている」という意識を持てる雇用管理のほか、「先輩社員などメンターに相談できる体制づくり」「仕事以外の余暇活動を支援する福利厚生面の整備」などが重要であると触れています。

また、上記以外にも職場環境の整備・改善の視点で、さまざまな助成金や支援事業を実施していますのでぜひ参考にしてください。

https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudouseisaku/chushoukigyou/shokuba_kaizen.html

従業員視点で見直したい、オフィス環境の整備

働きやすい職場環境整備の要点は、雇用管理等のルールの見直しのほか、働きがいの視点では「期待されている」「役に立っている」など従業員のマインド的な部分への配慮が重要であることがわかりました。

ここからはわかりやすい例として、従業員にとって働きやすいオフィス環境整備の要点について説明します。オフィス環境の良し悪しは従業員の生産性や作業効率に直結し、ひいては企業収益にも影響することから、ハード面の整備が欠かせません。環境整備の要点とは例えば以下のようなものです。

これらは工夫次第ですぐに改善できることもあります。従業員の心身の健康のためにも、オフィス環境を見直してみてはいかがでしょうか。

さて、私たち福島リコピーはかねてより、働きやすい職場環境整備の一環として「ワークプレイスデザイン」を提案してきました。従業員の職場環境を整えることで作業効率化や社員間コミュニケーションを向上させ、企業風土やモチベーションによい影響を与えることができるなど、経営戦略や働き方改革にも通じるサービスです。

私たちが得意とする豊富なソリューションやビジネスサービスに加え、オフィス構築の専門体制により、プロジェクトの立ち上げから設計・調達・施工・運用まで、ワンストップで新たなワークプレイスづくりを支援しています。