機種依存文字・半角カタカナのマナーについて考える

メールや資料作成などで文字入力をする際に、使用をおすすめしない文字があります。
それは、機種依存文字と半角カタカナの2つです。

「機種依存文字」は、環境依存文字という場合もありますが、どちらも同じ意味です。電子的に扱う文字データのうち、パソコンの機種や環境・OSによって正しく表示されなかったり、文字化けする文字です。パソコンの環境によっては、まったく表示できなくなることもあります。

一昔前に比べて、文字化けは少なくなったという話もありますが、ゼロになったわけではないので、やはり使用はおすすめしません。安易に機種依存文字を使ってしまうことで、表示されず読めない状況をまねいてしまい、相手に余計なやり取りで時間を使わせてしまうことは避けたいです。
円滑に業務を進めるために、機種依存文字は使わないようにするのが、思いやりのあるマナーだと思います。

代表的な例としては、丸囲みの装飾数字 / 省略文字 / ローマ数字 / 単位や特殊な記号 / 縦書き記号などがあります。

機種依存文字の一例

【 装飾数字 】

【 ローマ数字 】

【 単位 】

【 省略文字 】

【 漢字 】

文字の見た目で、コンパクトにまとまっていて読みやすいと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、文字化けした後のやり取りの手間を考えると、はじめから使わないようにすることが良いと思います。

また、お名前に機種依存文字の漢字が使われている場合、但し書きを追加する方法も丁寧だと思います。


例:「たかだ」の「たか」が「はしごだか」の場合
高田様
(お名前の漢字が機種依存文字のため「高」を使わせていただきました)


「半角カタカナ」も、機種依存文字と同様の理由で、文字化けする可能性があるため、ビジネスでは使用しないことをおすすめします。
ひらがな・漢字が全角文字で表記されている文章で、半角文字のカタカナが混在していることは、見づらさや読みにくさによる違和感を与えてしまい、意図しないマイナスイメージにつながる恐れもあります。

考えや想いを伝える大切なメールや資料では、相手への読みやすさや、相手の環境への配慮などが必要です。
それらを踏まえて、気持ちよくスムーズなやり取りをしていけるよう心掛けたいです。