夏バテは個人の問題じゃない?職場で取り組む「やさしい暑さ対策」

7月を迎え、いよいよ夏本番となりました。
連日のように外を歩くだけで体力を奪われるような厳しい暑さが続いており、体調管理がますます重要な季節です。

毎日この暑さが続くと、気をつけていても「なんだか最近、ずっと体がだるい」「仕事の集中力が続かない」といった、不調を感じる日が増えてくるのではないでしょうか。今回は、働く皆様がこの厳しい夏を笑顔で乗り切るために、個人でも職場全体でも今すぐ実践できる、夏バテ・熱中症対策の「簡単お役立ちヒント」を紹介します。


ガマンは禁物!夏バテを「個人の問題」にしてはいけない理由

「暑さのせいで、体が重いけれど、毎年のことだから仕方ない」と、自分ひとりでガマンを続けていませんか。

実は、その「なんとなく不調」をそのままにしておくことは、働くご本人にとっても、そして一緒に働く会社にとっても、想像以上に大きなマイナスにつながってしまうことがあります。体がだるい状態のまま仕事を続けると、どうしても集中力が途切れがちになり、普段ならあり得ないようなうっかりミスが増えたり、作業のスピードが落ちたりしてしまいます。

これは、働く人の元気がなくなるだけでなく、会社全体の仕事の効率や、活気までもが下がってしまう原因になるのです。だからこそ、夏の体調管理は「自分のガマン」に任せるのではなく、みんなで互いにサポートし合える環境を作っていくことが、とても大切になります。


食事・運動・睡眠で解決!疲れを翌日に残さないコツ

連日の猛暑を乗り切るためには、日々の生活の中で「疲れをその日のうちにリセットすること」が何よりも大切になります。特別なことを始める必要はありません。日頃の「食事」「運動」「睡眠」の3つの習慣を少しだけ見直すだけで、夏バテに負けない「元気な体づくり」に役立ちます。

今日からすぐに生活に取り入れられる、具体的なコツをみていきましょう。

●「食べ物」でエネルギーを補給する

暑い時期は、どうしても冷たい麺類など、サッと食べられる軽いものばかりを選びたくなります。しかし、疲れにくい体を作るために、ビタミンB1・クエン酸・塩分を意識して普段の食事に「プラス」することを意識してみてはいかがでしょうか。

 ビタミンB1: 体を動かすエネルギーの元になってくれます。豚肉・豆腐・枝豆などがおすすめです。
 クエン酸: 「酸っぱい」と感じる酸味の成分が含まれる梅干し・レモンは、疲れた体をシャキッとさせてくれます。
 塩分: 水分と一緒に、適度な塩分も合わせて補給しましょう。



● 涼しい室内で「ちょこっと運動」をする

暑い屋外での激しい運動は避けるべきですが、エアコンの効いた室内でずっと座りっぱなしでいることも、実は血行が悪くなり、余計に疲れを溜める原因になります。仕事の合間に、肩をグルグルと回したり、その場でかかとを上下に動かしたりするだけの「1分ストレッチ」を行うだけでも、気分転換や疲労軽減につながります。



●「質の良い睡眠」で体をリセットする

夏バテの一番の大敵は、睡眠不足による自律神経の乱れです。寝る直前までスマートフォンを見ることを控えたり、ぬるめのお湯にゆっくり浸かって体を温めたりして、その日の疲れを翌日に持ち越さない「おやすみ準備」を心がけましょう。夜にしっかり休むことが、翌朝の仕事の活力に繋がります。


職場で実践!みんなで取り組む「やさしい夏バテ対策」

夏バテや熱中症のリスクは、プライベートの時間だけでなく、一日の大半を過ごす「職場」の中にも潜んでいます。 「個人の気合いや我慢」に頼るのではなく、周囲がほんの少しの工夫や配慮をし合うだけで、働く全員の安全と快適さは高まります。

続いて、職場で明日からすぐに始められる、具体的なアイデアをご紹介します。

  • 対策 1: 気軽に利用できる「水分・塩分補給スポット」をつくる
    職場の給湯室や休憩スペースに、自由に食べられる塩分タブレットや、冷たい麦茶のピッチャーなどを設置してみませんか。 「会社が自分たちの体調を気遣ってくれている」という安心感があると、心の健康にもつながり、職場の雰囲気もぐっと明るくなります。

  • 対策 2: 朝礼やメッセージでの「ひと声かけ」をルールにする
    「今日はかなり気温が上がるようです。こまめに水分をとりましょう」といったアナウンスを、朝礼や社内の連絡ツールで発信する習慣を作ってみましょう。「これくらいなら…」、「まだ大丈夫」といった気持ちから、無理したりガマンしてしまうことを、周りの人からの声かけによって予防が可能となります。

  • 対策3: 涼しいオフィス内で「ちょこっと歩き」を試してみる
    屋外を歩くのは危険な暑さですが、エアコンの効いた涼しいオフィスの中であれば、少し歩数を増やすことは良い気分転換になります。例えば、コピーを取りに行くときやお手洗いに立つときに、あえて少し遠くの通路を回って歩いてみることをおすすめします。運動不足の解消だけでなく、デスクワークのリフレッシュにも最適です。


働く皆様がこの夏を笑顔で乗り切るために、個人でも職場全体でも今すぐ実践できる、夏バテ・熱中症対策の「簡単お役立ちヒント」をご紹介しました。日々の業務の中で、今できる対策について話し合うきっかけとなれば幸いです。

会社全体で一緒に働く仲間の健康を思いやり、元気に働ける環境をつくる取り組みは、最近では「健康経営」とも呼ばれ、多くの企業で注目されています。「健康経営」といっても、難しいこととして捉える必要はありません。ほんの少しの工夫や声かけで、オフィスの雰囲気や働きやすさは変わります。

できることから小さく始めてみてはいかがでしょうか。「今日も一日、みんなで健やかに、笑顔で過ごそう」という身近な思いやりが広がり、皆様の職場が、元気に夏を乗り切れることを、心から願っております。