Officeファイルの共同編集ができないのは、どうして? Part 3

共同編集(リアルタイム共同編集)は、Microsoft365のWord、Excel、PowerPointで利用できる非常に便利な機能ですが、ネットワーク環境、ファイルの状態、ユーザーの操作など、様々な要因で不具合が発生することがあります。 今回は、共同編集中時のトラブル事例として、「フリーズ」したり「クラッシュ」してしまう主な原因と対応方法について説明します。
共同編集しているファイルがフリーズする、またはクラッシュする。共同編集中にWord、Excel、PowerPointアプリケーションが応答しなくなり、フリーズしたり、突然終了したりする。 そのようなトラブル時の、対応方法を説明します。
主な原因
- PCのリソース不足: 共同編集の負荷にPCが耐えきれていない(特にファイルサイズが大きい場合)。
- Officeアプリケーションの破損: Officeのインストールに問題がある。
- アドインの競合: インストールされているサードパーティ製のアドインがOfficeアプリと競合している。
- ネットワークの急激な切断・不安定化: ネットワーク接続が突然途切れると、アプリケーションがエラーを起こすことがあります。
対応方法
1: PCの再起動
フリーズやクラッシュの多くは、PCの再起動で一時的に解決します。
2: Officeアプリケーションの修復
コントロールパネル(または設定)から「プログラムと機能」(または「アプリと機能」)を開き、Microsoft 365(または該当するOffice製品)を選択して「変更」をクリックします。「クイック修復」を試してから、解決しなければ「オンライン修復」を試します。
3: アドインの確認と無効化
Officeアプリをセーフモードで起動し(例:excel /safe を実行してExcelを起動)、問題が発生しないか確認します。セーフモードで問題が解決する場合、アドインが原因である可能性が高いです。 ファイル > オプション > アドイン で、COMアドインなどの有効なアドインを確認し、一つずつ無効化して原因を特定します。
4: ファイルの分割(最終手段)
極端に大きなファイルや複雑なファイルを共同編集している場合、ファイルを複数の小さいファイルに分割して共同編集し、後で結合することも検討します。
5: キャッシュのクリア
OneDrive同期クライアントのキャッシュをクリアすることで問題が解決する場合もあります。(注意:上級者向け操作であり、誤るとファイル損失の可能性があるため、事前にバックアップ推奨)
これらの対応方法を知ることで、Officeファイルの共同編集における不具合へ対応ができ、よりスムーズな作業を実現できます。
また、Part1・Part2のブログに掲載した内容でなく多くのトラブル事例もあります。
解決についてフォローしてほしいというご要望や解決方法について知りたいことがございましたら、お気軽に福島リコピーへご相談ください。
