組織防災の仕組みづくり「総合防災アプリ クロスゼロ」のご紹介

企業は地震・水害・雪害などの災害に備え、従業員や顧客の安全を第一に組織として防災対策をおこなう必要があり、地域の一員として被害の軽減および、災害復旧・復興に貢献することが求められています。企業にとって防災対策は、事業の継続と成長、社会的責任を果たす上で重要です。災害から大切な社員を守り、事業を継続するための、防災の仕組み作りのきっかけとして、総合防災アプリ「クロスゼロ」をご紹介いたします。

 

防災対策を必要とする5つの理由

企業にとって防災対策は、従業員と顧客の安全確保、事業継続(BCP)、社会的責任を果たす上で不可欠です。防災対策を必要とする理由を理解し、災害による損失を最小限に抑え、企業の信頼性と持続性を高めるために、平時からの備えが求められます。

 

理由 1: 従業員と顧客の安全確保

最も重要なのは、従業員とその家族、そして顧客の安全を守ることです。企業には、労働契約法に基づく安全配慮義務があり、従業員の生命や健康を守る責任があります。災害発生時に適切な対応ができなければ、人的被害が生じるだけでなく、法的責任を問われる可能性もあります。

 

理由 2: 事業継続性の確保(BCP策定)

災害によって事業活動が停止すれば、売上や利益に大きな影響が出ます。長期にわたる事業停止は、取引先の信用喪失 / 顧客離れ / 資金繰りの悪化などにつながる可能性もあります。

BCP(事業継続計画)を策定し、非常事態が発生しても重要な業務を中断させない、または中断しても可能な限り短期間で復旧させるための計画を立てることは、企業の存続に直結します。BCPを策定することで、以下のメリットがあります。

 

理由 3: 社会的責任の遂行

企業は社会の一員として、地域社会やサプライチェーン全体に対する責任を負っています。災害時に自社が機能停止すれば、取引先や関連企業にも多大な影響を与え、地域経済の混乱を招く可能性があります。防災対策を通じて、これらの社会的責任を果たすことは、企業の信頼性やブランドイメージの向上にもつながります。

 

理由 4: 法令・条例順守

地域によっては、帰宅困難者対策条例など、企業に防災対策を義務付ける法令や条例が存在します。これらを順守しない場合、罰則や企業イメージの低下につながる可能性があります。

 

理由 5: 企業価値の向上

防災対策に積極的に取り組む姿勢は、従業員の安心感を高め、定着率の向上にも寄与します。また、危機管理意識が高い企業として取引先からの評価も高まり、結果として企業価値の向上につながります。
参考 企業防災のページ(内閣府防災担当) : 防災情報のページ – 内閣府 https://www.bousai.go.jp/kyoiku/kigyou/

 

防災対策を怠るリスク

防災対策を怠ることは、以下のような深刻なリスクを招く恐れがあります。

  • 人的被害: 従業員や顧客の命に関わる事態
  • 経済的損失: 売上減少、設備損壊、賠償金発生など
  • 信用の失墜: 取引先や顧客からの信頼喪失、ブランドイメージの毀損
  • 事業停止・倒産: 最悪の場合、事業の継続が不可能になる
  • 法的責任の追及: 安全配慮義務違反などによる訴訟

 

このように、企業の防災対策は、単に災害から身を守るだけでなく、企業活動の安定性、競争力、そして持続可能性を高めるための重要な経営戦略といえます。平時から備えを講じ、いざという時に従業員と事業を守る体制を構築することが、現代の企業に求められる重要な課題です。

 

総合防災アプリ「クロスゼロ」とは

合防災アプリ「クロスゼロ」は日常生活でも役立ち、災害時にも頼りになる総合防災アプリです。

一般的な防災アプリは、災害時の安否確認や情報共有のみの機能を搭載したものが多いなか、クロスゼロは「フェーズフリー」な考え方に基づいて設計されており、平時からの活用を通して、災害時にもスムーズな自助・共助ができるように工夫されています。

災害への備えから災害発生後の安否確認・避難・情報伝達まで、一連の防災行動をサポートすることを目指し、普段から役立つようにデザインされた、フェーズフリーな総合防災アプリです。その機能性とフェーズフリーな設計が高く評価され、2023年度のグッドデザイン賞を受賞しています。

〈 フェーズフリー(Phase Free)〉
「日常時」と「非常時」という2つのフェーズ(局面)を区別せず、日常的に使っているものが災害時にも役立つようにする考え方や、その考え方に基づいて作られた製品・サービスのことを指します。この概念は、災害時に普段使い慣れていない防災用品を急に使おうとすると、うまく活用できなかったり、存在を忘れてしまったりする問題を解決するために生まれました。フェーズフリーは防災を特別なものとして捉えるのではなく、日常生活の中に溶け込ませることで、災害に強い社会を築くことを目指す、新しい防災のあり方といえるでしょう。

 

●「クロスゼロ」でできること

□ 災害発生前(平時): 防災知識と対応力を身に付ける – 社員の防災教育・訓練に
災害情報を学べる「防災トリセツ」や社内で作成した対応マニュアルなどを社員で共有しておくことで、災害発生時の対応力を身に付けることができます。また、安否確認の手動配信や予約配信も可能で、社内の防災訓練にも活用いただけます。

□ 災害発生時: 1秒でも早く検知する – AIの活用で身近な災害情報も
気象庁から配信される地震、津波、大雨や土砂災害の警報など、幅広い気象情報が即座に配信されます。また、AI技術で SNSから収集した独自の発災情報を取得できます。個人ならではの身近な情報や、ニュース等では得られない災害状況が確認できます。

□ 災害発生時: 正確な情報を共有する – 災害時は自動で安否確認を配信
気象庁の発信する気象情報と連携し、発災時に自動で安否確認や被災状況を把握するためのアンケートを配信できます。また社員だけでなく、社員の家族の安否も確認できます。

 

「クロスゼロ」の主な機能

主な機能は、以下のとおりです。

● 1. 安否確認
気象情報と連携し、発災時に自動で安否確認を配信します。
幅広い条件設定で社内のBCP対策にも対応し、手動配信や予約配信で社内の防災訓練やアンケートにもご活用いただけます。

● 2. 防災情報
気象庁の発信する気象情報に加え、AIでSNSから収集した独自の発災情報を厳選して配信します。
ハザードマップや避難所情報も提供。どのサービスよりも、より身近でリアルな防災情報を見ることができます。
防災DXを推進する新しい仕組みをご活用ください。

● 3. 防災トリセツ
さまざまな災害に対する備えから発生時・避難時の知識までを学ぶことができます。
国立大学法人静岡大学 藤井基貴研究室が監修しており、災害種別ごとに、日頃の備えから災害時に役立つ情報まで幅広く掲載されています。
災害が発生したときに社員の命を守り、事業を早期復旧するためには、あらかじめ災害について知っていること、備えていることが重要です。

● 4. 備蓄管理
災害が発生した後も避難活動は続きます。災害発生後の避難活動に備えた備蓄品を登録し、備蓄量や消費期限を管理できます。
備蓄品は、災害想定日数、人数などを設定することができ、設定値によって現在の備蓄量の過不足がわかります。
また、消費期限が近づくと通知で知らせる機能もあり、備蓄品の入れ替えにご活用いただくことができます。

● 5. リスク共有
災害情報や交通情報などの防災情報から、災害時の支援情報などを投稿することができます。
リスク共有は、クロスゼロをご利用のユーザー同士が、地域に寄り添った情報を共有することで、相互にネットワークを形成して助け合うことができる地域防災DX(デジタル・トランスフォーメーション)です。

● 6. 掲示板
組織内の連絡や、ドキュメントの共有に。いざという時に組織をひとつに。
掲示板・チャット・ファイル共有: 情報伝達やコミュニケーションツールとして活用できます。

● 6. 掲示板
組織内の連絡や、ドキュメントの共有に。いざという時に組織をひとつに。
掲示板・チャット・ファイル共有: 情報伝達やコミュニケーションツールとして活用できます。

● 7. チャット
緊急時の情報伝達から、日常の連絡まで、個別チャットとグループチャットで幅広くご利用いただけます。

● 8. ファイル共有
組織内の書類管理や、組織に向けたデータの共有にご活用いただけます。

● 9. 家族機能
大切な家族をクロスゼロに招待。いざという時に素早く情報共有、リスク対策を。
クロスゼロだけで家族との連絡がすべて完結できる仕組みを提供します。

● 10. 災害モード
災害発生時に画面デザインが切り替わります。
必要な情報に迷わずアクセスし、迅速な行動を。

「クロスゼロ for ビジネス」の主な特徴
企業のBCP(事業継続計画)対策に特化しており、安否確認の条件設定が細かくできるなど、企業での利用に合わせた機能が充実しています。
緊急連絡先の登録、会社独自の情報をマップ上にマッピングする機能などがあります。
建設業向けのオプションとして、KY活動(危険予知活動)記録の共有や協力会社も利用できるグループチャット機能も提供されています。

「クロスゼロ for ファミリー」の主な特徴
家族間の安否確認、位置情報共有、スマートフォンのバッテリー残量共有が可能です。
家族専用のチャット機能で、災害時の連絡手段として利用できます。

 

日本は地震や台風、豪雨などの自然災害が多発する国であり、いつどこで災害が発生してもおかしくない状況にあります。地震、水害、雪害などの災害に備えるため、組織として対策しなければならりません。日頃から防災について、学び、備えることで、災害発生時には限りなく被害を少なくし、迅速に復旧するための情報伝達ができます。

防災の仕組み作りのきっかけとして、社内のコミュニケーションツールにも活用できる総合防災アプリ 「クロスゼロ」について、詳しく説明を聞きたい、デモを見たいというご相談は、お気軽に福島リコピーへご連絡ください。